[メイン] GM : ・序章(オモテ)
◆オープニング
 あなた達は何らかの用事を済ませ、旧知の仲である
 【山本やまもと江作こうさく】と帰路についていた。
 「帰り道て何でこう…少しゾッと来るんでしょうね」等と談笑していると、
 一瞬、街灯がすべて消え…ついた。
 
 こんな道、近所にあったか?それになんだか違和感が…
⇒序章(ウラ)へ

[メイン] 仮おき : 参加希望

[メイン] : 希望・皇

[メイン] ジェイ : 「いやぁ、うまかったっすねぇ」

[メイン] ジェイ : 適当にみんなで晩飯を食った帰り、少し酒に酔ったジェイはそう笑いながら夜道を友人二人と共に歩いていた。

[メイン] 山本 江作 : 「ひっく……うぃ~……いやあ、たはは」
千鳥足でジェイ、はゆと肩を並べて歩く。

[メイン] 山本 江作 : 「ちょっと…酔いすぎちゃいました……はは」

[メイン] ジェイ : 「山本の大将はよく飲んでらっしゃいやしたからねぇ」

[メイン] 貫井 はゆ : 「美味しかった!特にあの唐揚げとかちょーぜっぴん!」
女子高校生1人に大人男性二人は事案ともとれるが、当の本人はそんなに気にせずに

[メイン] ジェイ : 「はゆさん、すいません、大人二人がこの有様で」

[メイン] 貫井 はゆ : 「もー!二人とものみすぎじゃない?」

[メイン] 山本 江作 : 「あっはっは……せっかくの休日でしたから……羽目を外してしまいましたよ……」
情けない表情をしながら。

[メイン] ジェイ : 「いや面目ねぇ、まぁでも出来ればここは広い心で許していただけやせんかね……ははは!」

[メイン] 貫井 はゆ : 「ふふん、でも大丈夫だよジエイさん!はゆはしっかりしてるからね」

[メイン] ジェイ : 「おお、流石はゆさんだ、俺とは出来がちげぇや」

[メイン] 貫井 はゆ : 「駅だってこっちの……あれ?」
スマホアプリの地図を見ながら、混乱しつつ

[メイン] ジェイ : 「……?」

[メイン] ジェイ : 周囲を見る。

[メイン] ジェイ : 「……なんか、街灯の数すくなくねぇです?」

[メイン] ジェイ : 「こんな道でしたっけか?」

[メイン] 山本 江作 : 「? いかがしかした、か……?」

[メイン] 山本 江作 : 「……わぁ……」
辺りを見渡しながら

[メイン] 貫井 はゆ : 「……むううう…  ?あ、確かに…?」

[メイン] 貫井 はゆ : スマホから目を話して当たりを見回して、少ないことに気づく。

[メイン] 山本 江作 : 「なんと言いますか……ゾッとしますね……」

[メイン] ジェイ : 「……まぁ、なんつーか……やっぱ夜道でこうも明かりがすくねぇとねぇ」

[メイン] 貫井 はゆ : わわ…ちょっと暗いなあ、道間違っちゃったのかな…
うう、こういう暗いのってはゆ苦手なんだよね…

[メイン] 貫井 はゆ : 「う、うん…」

[メイン] ジェイ : 思わず、身震いする。夜の寒気のせいか? いやきっとそうだ、そういうことにしよう。

[メイン] GM : 街灯が点いたり、消えたり。

[メイン] 貫井 はゆ : 「……なんだか……こう、いかにもお化けが出てきそうな雰囲気!」

[メイン] ジェイ : 「お化けだなんて、ははは、いやぁ、はゆさんらしいっつーか……まぁ、はやいところ帰りやしょうか、それじゃあ山本の大将、はゆさんは俺が駅まで……」

[メイン] GM : 3人が談笑していると……街灯が、全て消える。

[メイン] 山本 江作 : 「っ………!?」

[メイン] ジェイ : 「!?」

[メイン] 貫井 はゆ : 「……あ、怖いのはちょっとだけだからね!でも…うん、着いてきてくれると嬉しいかも… ひわわっ!?」

[メイン] ジェイ : 「お、おいおい、こりゃあ停電……ですかねぇ」

[メイン] GM : 一気に暗くなる視界。
……そして、何より。

[メイン] 貫井 はゆ : びっくりして体が震える

[メイン] GM : 道が、少し違う。

[メイン] GM : 行きの時と、何かが違う。

[メイン] 貫井 はゆ : 「……ね、ねえ…こんな…道だったっけ…?」

[メイン] 貫井 はゆ : 不安げに、二人の方を向いて

[メイン] 山本 江作 : 「あ、あれぇ……?」

[メイン] ジェイ : 「……そ、そうだったんじゃねぇですかね?」

[メイン] ジェイ : 身に覚えはない、確実に違う道だ。いいや、そんなことはない。

[メイン] 山本 江作 : 「酔いすぎちゃって道を間違えちゃいましたかねぇ……?」

[メイン] ジェイ : あれだけしこたま酒を飲んだんだ、そうだ、山本さんも言ってるようにそうに決まってる。

[メイン] 貫井 はゆ : 「……あ、うん…気に…しすぎ…かな?」
ジエイの言葉を信じて

[メイン] ジェイ : 「そ、そうですよぉ、はゆさん……と、とりあえず俺のアプリを起動して……」

[メイン] ジェイ : 「あ、りゃっとぉお」

[メイン] ジェイ : スマホを取り落として、割ってしまう。

[メイン] ジェイ : 「あちゃー……やっちまった」

[メイン] 山本 江作 : 「わぁっ……!?ジェイさん!?」

[メイン] 貫井 はゆ : 「ええっ!?大丈夫!?」
慌てて、そのスマホを拾ってみるが。

[メイン] ジェイ : 「ま、まぁ……いいか、ははは」

[メイン] ジェイ : 「あ、はゆさんあぶねえですよ!」

[メイン] 山本 江作 : 「そうですよ!」

[メイン] 貫井 はゆ : 「……ありゃ、割れちゃってるみたい…」
ちょっと持って確かめてみる

[メイン] ジェイ : 「まぁ、丁度買い替えようとおもっていやしたから……ははは」

[メイン] ジェイ : 「ありがとうごぜぇやす」

[メイン] 貫井 はゆ : 「そ、そうかな…でもまだ直したら何とかなるかもしれないけど…」
ティッシュでくるみつつ

[メイン] ジェイ : 「おお、こりゃありがてぇ」

[メイン] 山本 江作 : 「いやぁ……それにしても派手に割れちゃいましたね……」

[メイン] ジェイ : 笑って受け取りながらも、周囲を見回すが。

[メイン] 貫井 はゆ : 「そっかあ……でも、大切な思い出とかあるかもしれないし、一応ね!」
と渡して。

[メイン] ジェイ : ……こんな道じゃなかった気しかしない。

[メイン] ジェイ : 参った、相当酔ってるみたいだ。

[メイン] ジェイ : 「……とりあえず、帰りやしょう、えーとほら、前に進みやしょう、前に」

[メイン] ジェイ : 戻っても仕方ない、駅に向かって歩いていたんだ。

[メイン] 山本 江作 : 「そう、ですね……」

[メイン] 貫井 はゆ : ……なんだか道だけじゃなくって空もなんかいつもより真っ暗な気がするよ……
うう、二人がいるから安心できるけど…

[メイン] ジェイ : 適当に進めば……高架線くらいみえるだろ。

[メイン] 貫井 はゆ : 「う、うん!きにしなーいきにしない!」

[メイン] 貫井 はゆ : 大声で言いながら、その後をつく

[メイン] ジェイ : 「……はゆさんを連れてあんまり深夜歩いてたら、次は職質くらっちまうかもしれやせんしね」

[メイン] 山本 江作 : ジェイに頷き、不安そうな顔を浮かべながら、はゆの歩幅に合わせ進んで行く。

[メイン] 山本 江作 : 「ま、参っちゃいますねそれは……」

[メイン] ジェイ : そうはいったが……むしろ、職質を今は食らいたい気分だ。

[メイン] ジェイ : だって、もし職務質問をしてもらえるなら。

[メイン] 貫井 はゆ : 「職質ぅ…!そしたら二人ははゆのお友達って答えるから大丈夫!」

[メイン] ジェイ : ……そのまま帰れるじゃないか。

[メイン] ジェイ :  

[メイン] ジェイ :  

[メイン] ジェイ :  

[メイン] GM : ・序章(ウラ)
 …おかしいこんな道通ったこともない。迷ってしまったか?
 そう考えていると「ひっ!なんだあれ!」と山本が今までの道を振り返り、
 腰を抜かしていた。そこには君たちを見つめる犬のような怪異がいた。
 どうやらひたひたとついてくるだけのようだが…今は進むしかない。
⇒・第1章(オモテ)へ

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] 山本 江作 : 「……!?」

[メイン] 山本 江作 : 「ひぃいっ!?」

[メイン] 山本 江作 : 突如、山本が声を荒げる。

[メイン] ジェイ : 「!?」

[メイン] 山本 江作 : その視線は、後ろ。

[メイン] ジェイ : 山本の声に、思わず振り返る。ああ、そんなことしなきゃよかったのに。

[メイン] 貫井 はゆ : 「ひゃっ!?」
その声に驚きながら

[メイン] ジェイ : 「な、なんだ……犬じゃねぇですか」

[メイン] ジェイ : ……あんな犬いるか?

[メイン] 貫井 はゆ : 「驚かさないでよっ、やまも………うぇ?」
振り返る

[メイン] ジェイ : いるんだから、いるんだろ。

[メイン] オクリイヌ : 「ハッ ハッ ハッ ハッ ハッ」

[メイン] ジェイ : ……知らない犬種なだけだ、きっとそうだ。

[メイン] オクリイヌ : "犬"の息遣いが聞こえてくる。

[メイン] 貫井 はゆ : 「え、あ、……い………ぬ……なの…?」

[メイン] ジェイ : 青い肌で、紫の目で、緑の鬣がついている犬。

[メイン] ジェイ : そんな犬いるか……?

[メイン] ジェイ : いるんだから、いるんだよ……!!

[メイン] ジェイ : 「さ、最近は……珍しいのがいるんですねぇ、ははは」

[メイン] 貫井 はゆ : 見たこともない、”なにか”に戸惑いながら。

[メイン] 山本 江作 : 「そ、そそそ、そう、ですよね……!」

[メイン] 山本 江作 : 「犬、あれは……野犬……!」

[メイン] ジェイ : 思わず、はゆの手を握りしめ、山本を無理に担ぎ起こして。

[メイン] 貫井 はゆ : 「そう……なのかな…?……変な色してるけど…」
不安と疑問がごったになった顔色で。

[メイン] ジェイ : 「か、帰りやしょう!」

[メイン] 山本 江作 : 「え、ええ!」

[メイン] ジェイ : 「ほら、野犬はあぶねぇっていいますし!」

[メイン] 貫井 はゆ : 「わわっ! はっ、そうだねっ!」

[メイン] ジェイ : 「保健所はなにしてんだか……!」

[メイン] 貫井 はゆ : その握られた手の熱でハッと我に帰って。

[メイン] ジェイ : 冷や汗が気持ち悪い、背中がびっしょりだ。

[メイン] ジェイ : クソ、こんなコート着てくるんじゃなかった。

[メイン] 貫井 はゆ : 「こっち来ちゃダメだからね…!あっちの方にいいえさあるから…!」
犬の方に、刺激しないように

[メイン] ジェイ : 動きにくいったら……いや、別に動きにくくてもいいだろ、ここは天下の往来だ、走るわけじゃなし。

[メイン] 貫井 はゆ : 「……」

[メイン] 貫井 はゆ : 「……早くいこっか!噛まれちゃっても危ないもんね!」

[メイン] ジェイ : 「そうっすねぇ……!!」

[メイン] 山本 江作 : 「そ、そうですね……!」

[メイン] ジェイ : 早歩きで、二人を半ば強引に引っ張っていく。

[メイン] 貫井 はゆ : 握った手。
ちょっぴり汗ばんでいて、それはジェイさんも不安だから、だよね…

[メイン] ジェイ : はゆの手を固く握りしめ、山本に対してはもうほとんど引き摺っているが。

[メイン] ジェイ : まぁ二人とも許してくれるだろ、早く帰らなきゃいけないんだから……!

[メイン] 貫井 はゆ : はゆもみんなと…お家に帰りたいよぅ…

[メイン] 貫井 はゆ : ジェイさんの手が固く握られているが、恐怖でその痛み自体も忘れてしまって。

[メイン] GM : 耳にいやに残り続ける、"犬"の呼吸音と足音。
3人の後をついてくる。一定距離を保ち続けながら……。

[メイン] ジェイ : 後ろは見ない、見る理由はない。こんな昔話を聞いたことがある。うっかり後ろを振り向いたせいで地獄に落ちるって話だ。あの世から脱出するとかいう話だったか?

[メイン] ジェイ : くそ、縁起でもない、ここは此の世だ、あの世じゃない。

[メイン] 貫井 はゆ : 「う、うう………」
はあはあと息遣いが一定間隔で聞こえ、それに恐怖心をあおられる。

[メイン] GM : どんなに早歩きしても、その気配は、遠くならない。
"ずっと"、そこにいる。

[メイン] ジェイ : 犬の吐息がうるさい、なんだ、餌でも欲しいのか? ゴミでも漁っててくれ、繁華街の方にいってくれ。

[メイン] ジェイ : こんなところより一杯餌があるぞ。

[メイン] ジェイ : なんでついてくるんだ? はは、人懐っこいのかな?

[メイン] ジェイ : 頭でも撫でてやろうか?

[メイン] ジェイ : ――冗談じゃない。

[メイン] 貫井 はゆ : 握る手が一層強くなりながら。

[メイン] ジェイ : いつのまにか、走り出していた。

[メイン] ジェイ : 誰ともなく、徐々に駆け足になり、今は全力疾走してる。

[メイン] ジェイ : 会話してる余裕なんてない、何処を走ってるかもわからない。

[メイン] GM : それでも

[メイン] GM : "犬"は

[メイン] 貫井 はゆ : 「も、もう…!いい加減着いたっていいのに…!っ…おっとっと…」
その駆け出す足に、置いていかれないように。

[メイン] GM : ──────後ろに

[メイン] 貫井 はゆ : 走る。

[メイン] ジェイ : ああ、吐息がうるさい。何の吐息だ? 俺の吐息だ。
そうに決まってる。

[メイン] ジェイ : 後ろから聞こえるのは何の吐息だ、はゆか? 山本か?

[メイン] 山本 江作 : 「ひぃっ、ひっ、ひぃぃ……!!」

[メイン] 貫井 はゆ : お、置いてかないでぇ~!という気持ちになりながらも、一生懸命走る

[メイン] 貫井 はゆ : 「っ、はあ…はあ……早いよう…!」

[メイン] ジェイ : 「あ、明日は……俺も早いんで……!」

[メイン] ジェイ : 「か、勘弁してください、急いで帰らねぇと……!!」

[メイン] 貫井 はゆ : 「そうだけどう~!」
ちらちらと二人を見ながら、駆ける足は追いつかれないようにせっせこと

[メイン] 貫井 はゆ : 「……も、もっと遅くしても………はぁっ、はぁっ…」

[メイン] 山本 江作 : 「っ……!」

[メイン] ジェイ : 「ちいぃいい!!!」

[メイン] ジェイ : 無理矢理、はゆを担ぎ上げて。

[メイン] ジェイ : 山本と目配せをして、走る。

[メイン] 山本 江作 : 「ジェ、ジェイさん……!はゆさんが…… おっとぉ……!?」

[メイン] 山本 江作 : 「………!」
頷き、ついていく。

[メイン] ジェイ : 走る、走る、走る、ああくそ、こんなことならもっとしっかりした靴はいてくりゃよかった。

[メイン] 貫井 はゆ : 「ほわぁっ…!?あ、ありがとう…」
そのまま抱えられて、運ばれていく

[メイン] ジェイ : 何でこんな目に合ってんだ、いや、何でもいいじゃねぇか、そもそもこんな目ってなんだ?
ちょっと野良犬が追っかけてきてるだけだろ。
なんだ漫画でよく見るコミカルシーンじゃねぇか。

[メイン] ジェイ : なら、いいや、全然いい、気にするな。気にしちゃいけねぇ。

[メイン] 貫井 はゆ : はゆ…迷惑かけちゃってるかな…
で、でも…あのまま走るのは無理だったし…ごめんなさいとありがとう!

[メイン] ジェイ : 早く、早く、早く……!

[メイン] ジェイ : 帰らねぇと……!

[メイン] ジェイ :  

[メイン] ジェイ :  

[メイン] ジェイ :  

[ツナガリ] system : [ ジェイ ] ツナガリ : 0 → 1

[情報] system : [ 貫井 はゆ ] ツナガリ : 0 → 1

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ・第1章(オモテ) 侵蝕:-
 後ろの怪異を気味悪くおもいながらも進んでいると
 道の段差に山本が躓きかける。すると背後の怪異が少し距離を詰めてきた!
 それがきっかけとなったのか山本が錯乱したように駆け出した。
 追いかけるべきだろうか…
▼全発生
1:山本を追う。
  判定:肉体
⇒第1章??(ウラ)へ

2:山本を追わない
  浸食+1
⇒第1章2(ウラ)へ

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 走る3人。

[メイン] GM : その時、山本が……

[メイン] 山本 江作 : 「うわぁっとっとぉ!?」

[メイン] GM : 転びかける。

[メイン] GM : すると……。

[メイン] オクリイヌ : 「グルルルルル……!!!」

[メイン] ジェイ : 「山本の大将!?」

[メイン] 貫井 はゆ : 「あっ…!?山本さん…!」
同じく運ばれたまま、顔をそちらに向けて

[メイン] GM : 走っている3人に"並行"して着いてきた"犬"が、距離を詰める。

[メイン] 山本 江作 : 「ひぃぃいいいいいいっっっ!?!?!」

[メイン] 山本 江作 : 錯乱する山本。

[メイン] ジェイ : 「!?」

[メイン] 山本 江作 : その表情はパニック一色。

[メイン] 貫井 はゆ : 「……えぁっ、なんで…!」
獲物を見つけたみたいに……一気に…!

[メイン] 山本 江作 : 無我夢中で、前方へ狂ったように全力疾走。

[メイン] ジェイ : 「や、山本の大将!! そっちは!!」

[メイン] 山本 江作 : ジェイの声も届いていない。

[メイン] ジェイ : 真っ暗で何も見えない、そっちはまずい気がする。

[メイン] 山本 江作 : 完全恐慌状態。

[メイン] 貫井 はゆ : 「慌ててるみたいっ、大丈夫じゃないよ!」

[メイン] 貫井 はゆ : 「っ…ジェイさん、ジェイさん…!」

[メイン] ジェイ : 「わかってやす!」

[メイン] ジェイ : 山本を一人にしてはおけない。
いい大人なんだからほっといても良いだろと普段なら言うところだが、今はそんなこと言ってる場合じゃない。

[メイン] 貫井 はゆ : あんな道順も分からない所に行っちゃうなんて、心配だよ…!
追いかけないと、迷ったり危ない所行っちゃうかも…

[メイン] ジェイ : はゆを担いだまま、全力疾走で山本を追う。追いつけるか……!?

[メイン] ジェイ :  

[メイン] ジェイ : 2b10<=6 肉体判定(平静) (2B10<=6) > 3,10 > 成功数1

[メイン] ジェイ : あわわ!

[メイン] 貫井 はゆ : わわ!

[メイン] ジェイ : 10確保しやす

[メイン] 貫井 はゆ : お守り~!

[メイン] ジェイ : どっかでつぶしときやす

[メイン] 山本 江作 : わかりました、確保ですね

[メイン] system : [ ジェイ ] 確保 : 0 → 10

[メイン] 貫井 はゆ : 振り直してもいいよ!あ、確保なんだね

[メイン] ジェイ : 一個しかお守りねぇっすからね

[メイン] ジェイ : 大事にしやしょう

[メイン] 貫井 はゆ : わかった!

[メイン] 貫井 はゆ : じゃあ精神代わりにで…この状況にくじけずにって事で!

[メイン] 貫井 はゆ : 2b10<=9 精神判定(平静) (2B10<=9) > 6,6 > 成功数2

[メイン] 貫井 はゆ : 6確保!

[メイン] system : [ 貫井 はゆ ] 侵蝕 : 4 → 6

[メイン] system : [ 貫井 はゆ ] 確保 : 0 → 6

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ・第1章2(ウラ) 侵蝕:2
 逃げていく山本を追いかけていくと、後ろから怪異が猛追してきた!
 冷や汗をかきながら走っていると、やがて疲れてしまったのか
 山本がへたれこむ。「なんだよぅ…なんで出れないんだよぅ…」と呟いている。
 だいぶ憔悴しているようだ。怪異も少し後方で止まったようだが…
⇒第2章1(オモテ)へ

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :

[メイン] GM :

[メイン] system : [ 貫井 はゆ ] 侵蝕 : 6 → 8

[メイン] 貫井 はゆ : 発狂するよ!

[メイン] 貫井 はゆ :  

[メイン] 貫井 はゆ : ……あんな化け物みたいなものに追いかけられて、怖い……怖い…
あんなの絶対犬じゃないよぅ…

[メイン] 貫井 はゆ : 今はタルトのグループのみんなもいないし……心細い……

[メイン] 貫井 はゆ : けど。

[メイン] 貫井 はゆ : ジェイさんがいる、この人なら…

[メイン] 貫井 はゆ : いい人で、頼れる大人だもん…

[メイン] 貫井 はゆ : この人なら、きっと、きっと…何とかしてくれるよね…!

[メイン] 貫井 はゆ :  

[メイン] system : [ ジェイ ] 侵蝕 : 5 → 7

[雑談] system : [ 貫井 はゆ ] 侵蝕 : 8 → 6

[メイン] system : [ ジェイ ] 侵蝕 : 7 → 5

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 全力疾走する山本を追いかけるジェイ、はゆ。

[メイン] GM : そして、それを追随する……"犬"。

[メイン] GM : どこまでも、どこまでも、それは着いて来る。

[メイン] オクリイヌ : 「グルルルルルルル!!!」

[メイン] 山本 江作 : 「ついてくるなよぉぉおおおおおお!!!!」

[メイン] ジェイ : 「山本の大将!!」

[メイン] 貫井 はゆ : 「……お、落ち着いて…!」

[メイン] 貫井 はゆ : まだ追っかけてきてる……こっち来て噛んだりしそう……やだなあ……

[メイン] 山本 江作 : しばらく走り続ける3人だったが

[メイン] 山本 江作 : 社会人となると、運動の機会なんてそうそうない。

[メイン] 貫井 はゆ : 自分からも少し、抱きかかえられるように姿勢を整えて

[メイン] 山本 江作 : 次第に体力が尽きていき、走る速度も遅くなっていき

[メイン] 山本 江作 : やがて、肩で息をしながら、その場で膝に手をつき、足を止める。

[メイン] GM : それと同じように、"犬"もまた……止まる。

[メイン] 山本 江作 : 「な、なんだよ……なんで、帰れないんだよ……!」

[メイン] 貫井 はゆ : 「わーわー来るなぁ!こっち来ないで……あれ?」

[メイン] オクリイヌ : "犬"は、じっと、3人を見つめ続けている。

[メイン] 貫井 はゆ : ぱったりと動かなくなった”ソレ”を見て一安心しつつ、山本さんの声を耳にする。

[メイン] 貫井 はゆ : 「……え、出れないって…どういうことなの!?」

[メイン] ジェイ : 「はっはっ……や、山本の大将……!?」

[メイン] 山本 江作 : 「ぜぇ……ぜぇ……もう、どうなってるんだよ……!」

[メイン] 山本 江作 : いつもの、優しい口調の彼ではない。

[メイン] ジェイ : 「……な、なんだか……でも……」

[メイン] 山本 江作 : 明らかに精神が乱れている。

[メイン] 貫井 はゆ : 「……わわ、あれも止まったから落ち着いて!」

[メイン] ジェイ : 犬は、動かない。

[メイン] ジェイ : ……なんだ、あいつ?

[メイン] 山本 江作 : 「お、落ち着くにも……!アイツ……まだいるのに……!」
後ろをちらりと見るだけ見て

[メイン] ジェイ : 「……」

[メイン] ジェイ : はゆを一度おろして、試す様に、歩く。

[メイン] GM : ジェイが2人から離れるように歩いても、"犬"は、止まったまま。

[メイン] ジェイ : 「……」

[メイン] 貫井 はゆ : 自分を怖がらせる”アレ”が止まっているだけで…一安心……
別にいなくなったわけでもないけれど、どうにかなる…よね

[メイン] 貫井 はゆ : 「……やっぱりほら!大丈夫だよ!」

[メイン] ジェイ : 「御二人とも、こっちまできてくだせぇ」

[メイン] ジェイ : 「急がねぇでいいです」

[メイン] 貫井 はゆ : 「うん…!」
言われた通り遅く、でも心なしか早くジェイの所へと歩く。

[メイン] 貫井 はゆ : ひ、一人じゃ怖い…皆といるならまぎれるから、早く……!

[メイン] ジェイ : 「山本の大将もこっちまでどうぞ」

[メイン] 山本 江作 : 「! ま、待ってください!」

[メイン] ジェイ : じっと犬を見つめる。

[メイン] GM : ジェイの方へ向かう2人

[メイン] オクリイヌ : 「ハッ ハッ ハッ ハッ ハッ」

[メイン] ジェイ : 「……」

[メイン] GM : "一定距離"を保つように、ついてくる。

[メイン] ジェイ : 「……やっぱりか」

[メイン] 貫井 はゆ : 「………う、うう…ついてくるよ…」

[メイン] ジェイ : 「……理由は全然わかりやせんけど、あの犬はついてくるだけみたいっすね……」

[メイン] 貫井 はゆ : 不安を塗りつぶそうと、ジェイさんの服の裾を持ちながら

[メイン] 山本 江作 : 「ついてくる、だけ……?な、なぜ……!?」

[メイン] ジェイ : 「……こうなると、走ってもこっちが体力を消耗するだけだ……歩きやしょう」

[メイン] 貫井 はゆ : 「…そうだね…なんだか狙ってるみたいで不気味…」

[メイン] ジェイ : 狼の習性を聞いたことがある。狼は獲物をずっと追い続ける。相手の体力があるうちは決して襲い掛かっては来ない。

[メイン] ジェイ : ……十分に消耗させ、反撃するほどの力が獲物にないと確信したときに襲い掛かってくるという。

[メイン] 山本 江作 : 「わ……わかりました……」

[メイン] ジェイ : 「……下手な真似するほうがあぶねぇかもしれやせん。ぴんぴんしてる振りをしやしょう」

[メイン] 貫井 はゆ : 「歩く…そっか、わかった…!はゆたちは平気だぞー!ってアピールするんだね」

[メイン] 山本 江作 : 「……な、なるほど……」

[メイン] ジェイ : 「野生動物は向こうも必死っすからね……元気な獲物に襲い掛かって仮に餌にありつけても、その時反撃で致命傷を負ったら元も子もねぇってんで、基本は臆病だと聞いたことがありやす」

[メイン] 山本 江作 : 声を震わせながらも、納得。

[メイン] 貫井 はゆ : 歩くなら大丈夫、さっきみたいに置いてかれることはないもん…
はゆはあんまり足が速くないから、追いつけないのは…やだ。

[メイン] ジェイ : 「舐められなきゃあ、まぁ……しばらく向こうも晩飯は勘弁してくれるでしょう」

[メイン] 貫井 はゆ : 心細いし、不安だから…

[メイン] 貫井 はゆ : 「晩飯…はゆたちはおいしくないからねっ!」
ちょっと威嚇するように、でも声は小さく犬の方に

[メイン] オクリイヌ : 「ハッ ハッ ハッ ハッ ハッ」

[メイン] オクリイヌ : 3人を

[メイン] オクリイヌ : 見つめ続ける。

[メイン] 貫井 はゆ : 「………うう…」
威勢を上げたはいいもののその見つめれるような視線に。

[メイン] 貫井 はゆ : 二人の後ろに隠れてしまう

[メイン] 貫井 はゆ : 話している間に息も整い、最初に走った疲れも取れていって。

[メイン] 貫井 はゆ : もう大丈夫かな、と二人に合わせて足を進めていく。

[メイン] 貫井 はゆ : 一人ぼっちにならないように…。

[メイン] system : [ 貫井 はゆ ] 侵蝕 : 6 → 2

[メイン] ジェイ :  

[メイン] ジェイ :  

[メイン] ジェイ :  

[メイン] GM : ・第2章1(オモテ) 侵蝕:-
 どれだけ歩き続ただろうか、あなた達にも若干疲れが見えてきている。
 ここで山本から「進んでも埒がない。少し休まないか」と提案がある。
 危険を承知で立ち止まるか、当てもなく進み続けるか
 どうするべきだろうか。

▼単発生
1:立ち止まり少し休む。
  侵蝕+1
⇒第2章1(ウラ)へ

2:歩き続ける
  判定:肉体
⇒第2章2(ウラ)へ

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : それから、暗い夜道を歩き続ける3人。

[メイン] GM : 街灯も無い。人の気配も、ずっとない。

[メイン] GM : 冷たい空間が、ずっと続く。

[メイン] GM : 夜空も、星が1つもなく。

[メイン] GM : どんよりとした、暗い道を歩き続ける。

[メイン] GM : あれから何十分経っただろうか。

[メイン] 山本 江作 : 「はぁ……はぁ……」

[メイン] ジェイ : 「……ずっとやっぱりついてきやすね」

[メイン] 山本 江作 : しばらく運動してこなかった社会人には、辛い。

[メイン] オクリイヌ : 「ハッ ハッ ハッ ハッ ハッ」

[メイン] ジェイ : 「大丈夫ですか? 山本の大将」

[メイン] 貫井 はゆ : 「……はひぃ、だねえ…追いかけてくるよ…」

[メイン] 山本 江作 : 「……ちょっと……キツい、ですね……」

[メイン] 貫井 はゆ : 「……大丈夫、かな…?水とかあったと思うけど…」

[メイン] 山本 江作 : 「少し、休憩が、ほしいかもです……」

[メイン] 山本 江作 : 「水ですか……ありがとうございます……」

[メイン] 貫井 はゆ : そう言いながらバックから水を取り出して渡して。

[メイン] ジェイ : 「……少し休みやすか」

[メイン] ジェイ : さっき、立ち止まった時もあの犬はこっちを見ているだけだった。

[メイン] 貫井 はゆ : でも、疲れているのははゆも一緒…
先も見えないし真っ暗だし、なんだか体も心も疲れてきた……

[メイン] ジェイ : 少しくらいは休んでも平気なはずだ。

[メイン] 貫井 はゆ : 「……!」

[メイン] 山本 江作 : 「す、すみませんジェイさん、はゆさん……」

[メイン] ジェイ : 丁度良く、バス停がある。あそこのベンチならちょっと休んでもいいだろう。

[メイン] 貫井 はゆ : 「はゆも賛成!えへへ、はゆも疲れてたから休みたかったんだ!」

[メイン] ジェイ : 暗くてなんて名前のバス停なのかはわからない、スマホがあれば照らしたりもできたんだが……まぁいいか。

[メイン] 山本 江作 : 「……ふふ」
はゆの笑顔につられて、山本も笑う。

[メイン] ジェイ : どうせこんな深夜にバスなんてこない。

[メイン] 山本 江作 : 「おや……ちょうどよくベンチが」

[メイン] ジェイ : 「ここで一休みしやしょう。見張りは俺がやります」

[メイン] ジェイ : 犬を見つめながら、バス停のベンチに腰掛ける。

[メイン] 貫井 はゆ : 「あ、ほんとだ!……いいの、ジェイさん?」

[メイン] 山本 江作 : 「すみません……ありがとうございます……」
申し訳そうな顔をしながら、ベンチに座る。

[メイン] オクリイヌ : "犬"もまた

[メイン] 貫井 はゆ : 「……でもいっか、それじゃあ甘えて…」

[メイン] オクリイヌ : あなた達を、見つめている。

[メイン] ジェイ : 「そら勿論、まぁ見てるだけなら大したこたぁねぇですよ」

[メイン] 貫井 はゆ : 少しの遠慮を見せるけど、どしんと腰を下ろして。

[メイン] 貫井 はゆ : 「はひゅう~~~…あ、それもそっか!」

[メイン] 山本 江作 : 「そ、それでもやはり……不気味と言いますか……」

[メイン] ジェイ : じっと犬を見続けている。警戒しているぞと、向こうにも伝えるように。どれだけ意味があるかなんてわからないが……まぁ、向こうだって動物なら休みたいはずだ。

[メイン] ジェイ : 勘弁してくれるだろう。

[メイン] 貫井 はゆ : 「今は休むって決めたんだから、あんまり気にしないでゆっくり休もうよう!」

[メイン] 貫井 はゆ : 気にしたくもないけど、こうやってジェイさんが見てくれるから…
だからはゆはゆっくりと休めてられるもん

[メイン] ジェイ : 「ええ、山本の大将、気にせずゆっくりやすんでくだせぇ」

[メイン] 山本 江作 : 「……わかり、ました……」

[メイン] ジェイ : 笑顔でいいながらも、視線は犬から外さない。お互いに休疲れてるんだ。少しくらい休んだ方がいい。お前も許してくれるよな?

[メイン] 貫井 はゆ : 疲れをいやすために、とどこからかチョコレートを取り出して食べている。

[メイン] 貫井 はゆ : ジェイさんが見てくれてるなら安心できるもん、それならはゆはお菓子食べちゃってもいいよね!

[メイン] ジェイ : 暫しの小休止、狩人と獲物の暗黙の了解。

[メイン] ジェイ : 暫しの許しの時間。

[メイン] ジェイ : ……何だ、お前。

[メイン] ジェイ : 案外、話がわかるじゃねぇか。

[メイン] ジェイ :  

[メイン] ジェイ :  

[メイン] ジェイ :  

[メイン] system : [ ジェイ ] 侵蝕 : 5 → 6

[メイン] system : [ 貫井 はゆ ] 侵蝕 : 2 → 3

[メイン] ジェイ : 発狂

[メイン] ジェイ :  

[メイン] ジェイ : 「はははは」

[メイン] ジェイ : なんだ、お前さんも結局あれか。

[メイン] ジェイ : 飯がほしいだけか?

[メイン] ジェイ : だったら同じじゃあねぇか。

[メイン] ジェイ : 怖がるこたぁねぇ。

[メイン] ジェイ : 生命、誰もが許し許され合って生きてるんだ、ならお前のその行いだって『勘弁』しなきゃあ道理が通らねぇってな。

[メイン] ジェイ : どっちがどうなっても、この先は恨みっこ無しだ。

[メイン] ジェイ : お互い、どっちが『勘弁してもらえるか』、根競べだなぁ。

[メイン] ジェイ : 何だ、そう思ったら。

[メイン] ジェイ : 別に騒ぐこたぁねぁな。

[メイン] ジェイ : ははははははははははは。

[メイン] ジェイ :  

[メイン] ジェイ :  

[メイン] ジェイ :  

[メイン] ジェイ :  

[メイン] GM : ・第2章1(ウラ) 侵蝕:-
 あなた達が立ち止まり休んでいると、怪異が近づいてくる。
 〘コロンダカ?〙〘ヤスンダカ?〙〘コロンデナイカ〙
 と囁き、こちらを舐めるように観察してくる。
 冷や汗があふれ出す。あなた達は素早く立ちあがり
 また当てもなく歩きはじめた。

⇒第3章1(オモテ)へ

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : チャ、チャ。

[メイン] ジェイ : 「ああ? なんだ? もう休憩終わりか?」

[メイン] GM : アスファルトの上を歩き、鳴る、爪の音。

[メイン] ジェイ : へらへら笑って、犬に話しかける。怖がる様子はもうない。

[メイン] オクリイヌ : 「…………」

[メイン] 貫井 はゆ : 「……っひっ…あ、ふぇ…」

[メイン] ジェイ : 気安く、その接近を『許容』している。

[メイン] オクリイヌ : ジェイのすぐ目の前に。

[メイン] ジェイ : 「ほれ、お前さんも腹ぁ減ったろ。くうか?」

[メイン] 貫井 はゆ : 一瞬怖がる素振りで、だがジェイの落ち着いた様子を見て。

[メイン] オクリイヌ : ジェイの問いに、"ソレ"は。

[メイン] オクリイヌ : 『ヤスンダナ?』

[メイン] オクリイヌ : 『ソレハ』

[メイン] オクリイヌ : 『コロンダカラカ?』

[メイン] GM : 低い声。

[メイン] 貫井 はゆ : 全然物怖じしてない…!凄い、大人って、ジェイさんってこんなに頼りになるんだ…!

[メイン] ジェイ : 懐から取り出した、コンビニで買ったアタリメを放り投げて、笑っている。
犬ってイカくえるんだっけ?

[メイン] GM : 頭に響く、人間の声。

[メイン] ジェイ : まぁいいや、『勘弁』してくれるだろ。

[メイン] ジェイ : 「ああ?」

[メイン] ジェイ : 「なんだ、お前さん、喋れるんじゃねぇか」

[メイン] ジェイ : 「はやくいえよなぁ」

[メイン] 貫井 はゆ : だからやっぱり、頼っちゃう!

[メイン] ジェイ : 「はははは」

[メイン] ジェイ : 「ははははははははは」

[メイン] オクリイヌ : 投げられたアタリメに目もくれず

[メイン] ジェイ : 「ははははははははははははは」

[メイン] オクリイヌ : 笑い続けるジェイを

[メイン] 貫井 はゆ : 「…ほええ、え……え…?」

[メイン] オクリイヌ : じっ

[メイン] オクリイヌ : と見る。

[メイン] ジェイ : ああ、やっぱイカはくわねぇか。

[メイン] ジェイ : まぁ仕方ねぇよな、海辺じゃねぇし。

[メイン] オクリイヌ : 『コロンデナイカ』

[メイン] ジェイ : 喰いなれないもんはイヤだよなぁ?

[メイン] 貫井 はゆ : 「……あ、あはははは~!」

[メイン] ジェイ : 「ああん? なんだってぇ?」

[メイン] 山本 江作 : 「ちょ、ちょ、ちょっとジェイさん……!!」

[メイン] 貫井 はゆ : それに合わせるように。笑って。

[メイン] 山本 江作 : 慌てるように立ち上がる

[メイン] ジェイ : 「ええ? 山本の大将、もういいんですかい?」

[メイン] 山本 江作 : 「これ……"ただの犬"じゃないですよ……!!!!!」

[メイン] 貫井 はゆ : いや全然面白くないけどっ!でもジェイさんが笑ってるんだもん、そうしないと変に思われちゃいそうで…!

[メイン] 山本 江作 : 「い、いいどころか……!!」

[メイン] 山本 江作 : 「こんなの……どうかしてるでしょうが……!!!!」

[メイン] ジェイ : 「いやぁ、そんなこまけぇこたぁいいじゃねぇですか」

[メイン] 貫井 はゆ : 「あははは~…あ、…どうかしてる、のかな…?」

[メイン] 山本 江作 : 「こ、こまか、い……?」

[メイン] ジェイ : 「それより」

[メイン] ジェイ : 「休憩はもういいんですかい?」

[メイン] 貫井 はゆ : ……なんだか頼りになる人だって思ったけど、でもちょっぴり…怖いような…?

[メイン] 貫井 はゆ : 「はっ、あっ……みんなは…どうするの?」

[メイン] 山本 江作 : 「っ………!!……え、ええ……もう、私は……大丈夫、です」

[メイン] 山本 江作 : はゆの方をちらりと見る。

[メイン] 山本 江作 : ここから早く逃げたい、そんな目をしながら。

[メイン] ジェイ : 「じゃあ、いきやすか」

[メイン] 貫井 はゆ : 他のみんなが休みたいなら、そうするし。
動きたいなら行く。

[メイン] ジェイ : よっこらせっと、立ち上がり。

[メイン] 山本 江作 : 余裕のない目。今にも気が狂ってしまいそうな。

[メイン] ジェイ : 「わりぃな、山本の大将はもう休憩いいみてぇだから、いくわ」

[メイン] 山本 江作 : 「! え、ええ!行きましょう!!」

[メイン] ジェイ : 「『勘弁』してくれな」

[メイン] 貫井 はゆ : 「…わかった!はゆは休憩したから元気いっぱいだよ
……山本さんも、また休みたくなったら言ってね!」

[メイン] 貫井 はゆ : その不安げな瞳を心配するように。

[メイン] 山本 江作 : 「は、はい………」

[メイン] 山本 江作 : 「……お、お二人……なんだか…… ……い、いえ…ほんと、それどころじゃない……!」

[メイン] 貫井 はゆ : はゆだって怖いよう、そんな目で見られても困るよ……

[メイン] 山本 江作 : 「早く……!行きましょう……!!」

[メイン] 貫井 はゆ : 助けてもらうなら、ジェイさんに頼んでほしいな…

[メイン] ジェイ : そう、笑顔で犬に片手をあげてから。

[メイン] ジェイ : 「じゃ、いきやすか」

[メイン] オクリイヌ : 「……………」

[メイン] オクリイヌ : 無反応、ただ、じっと見つめ続ける。

[メイン] ジェイ : ゆっくりと歩きだす。

[メイン] 貫井 はゆ : ジェイさんなんだか頼もしくなったけど…
それとして…ちょっと変な所があって、怖いかも…

[メイン] ジェイ : 「はゆさん、どうしたんですかい?」

[メイン] ジェイ : 「まぁ、山本の大将がああなのは『勘弁』してやってください、疲れてるんでしょうし」

[メイン] 貫井 はゆ : 「ふぇっ!?いやぁその…ジェイさんがなんだか元気いいなぁって」

[メイン] ジェイ : 「ああ、まぁ休みやしたからね」

[メイン] 貫井 はゆ : 「…山本さんは…うん、大丈夫!はゆだってジェイさんほど運動も出来るわけでもないから、疲れちゃうんだろうし…」

[メイン] 貫井 はゆ : 「……それにこんな所、怖いもん!」

[メイン] 貫井 はゆ : 「あ、そうなんだ…それなら安心かも!」

[メイン] ジェイ : 「はゆさん、こわがるこたぁありやせんよ」

[メイン] ジェイ : 「ほら、考え方次第っすからねぇ」

[メイン] ジェイ : そういって、気安く後ろからついてくる犬を見て。

[メイン] 貫井 はゆ : 「ほ、ほええ……?」

[メイン] ジェイ : 「一緒に帰る相手が増えただけと思えば、なんでもねぇことですよ」

[メイン] 貫井 はゆ : 同じように向く、が不気味な犬なのは変わりなく。

[メイン] ジェイ : 「『勘弁』してやりやしょうよ、アイツももしかしたら迷ってるだけかもしれやせんし」

[メイン] 貫井 はゆ : 「……あーー……」

[メイン] 貫井 はゆ : 「………」

[メイン] 貫井 はゆ : 「そ、そうだねっ!もしかしたら一緒に帰りたがってるかもしれないもん」

[メイン] ジェイ : 「でしょう? それに襲い掛かるどころか声までかけてきやがったんですから、話せばわかる奴ですよ」

[メイン] ジェイ : 「なぁ、そうだろ?」

[メイン] ジェイ : そう、犬に声をかける。

[メイン] 貫井 はゆ : 話を合わせる。
これで何か怒られちゃったらやだし。

[メイン] オクリイヌ : "犬"はただ、じっと見つめ続ける。それだけ。

[メイン] 貫井 はゆ : 怖いのは…本当だけど。
でもそれをわざわざいう物でもないよね…合わせよう合わせよう。

[メイン] ジェイ : 「なんだぁ、愛想ねぇやつだなぁ」

[メイン] ジェイ : まぁいいか、犬なんだもんな。喋るのはキツイよなぁ。

[メイン] ジェイ : 『勘弁』してやるよ。

[メイン] ジェイ :  

[メイン] ジェイ :  

[メイン] ジェイ :  

[メイン] GM : ・第3章1(オモテ) 侵蝕:-
 つけ狙われ続けられた影響かあなた達は憔悴してきている。
 山本も憔悴しきった顔でふらふらと歩いている。
 かなりおぼつかない足取りだ。
 なんだか道が荒れてきたような気がするが…
⇒第3章1(ウラ)へ

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] 山本 江作 : ……どう、なってるんだよ。

[メイン] 山本 江作 : わけが、わからない。

[メイン] 山本 江作 : ジェイさんも、はゆさんも、様子がおかしいし。

[メイン] 山本 江作 : 何より、なんだよ、なんだよこいつ……!

[メイン] 山本 江作 : もう、ずっと1時間は、ついてきてるんだぞ……!?

[メイン] ジェイ : 「山本の大将、どうしたんで?」

[メイン] 山本 江作 : いや、もっとか……?2時間か……?3時間か……?

[メイン] 山本 江作 : 「!! い、いえ……なんでも、ありませんよ……!」

[メイン] ジェイ : もう、全く焦ったりなんだりしている様子はない。普段の帰り道と全く同じ調子、それこそ昼間と全く変わらない調子で、真っ暗闇の道でジェイは笑っている。

[メイン] 貫井 はゆ : 「……だいじょーぶ?ほら、もし疲れたならまた休みたい!って言ってくれたらいいし!」

[メイン] 山本 江作 : その返事は、どこかか細かった。

[メイン] ジェイ : 陰影が濃く顔に掛かっているが、まぁ、夜だからだろう。

[メイン] ジェイ : 『勘弁』して欲しい所だ。

[メイン] 山本 江作 : 「大丈夫……ええ、大丈夫ですよ……大丈夫……」

[メイン] ジェイ : 「そうそう、休むなら今度はアイツも休めそうなところがいいじゃねぇっすかねぇ」

[メイン] ジェイ : 「公園とかねぇかなぁ」

[メイン] ジェイ : 「そしたら、水道水くらいはくれてやれるんだけどなぁ」

[メイン] 貫井 はゆ : 落ち着いてるジェイさん、余裕あるなぁ……
やっぱりこの人と一緒にいれば安心だよ!

[メイン] 山本 江作 : 何故、何故ジェイさんはこんな平気な顔を……!
はゆさんだってそう……!どこからそんな余裕が……!!

[メイン] 山本 江作 : ああああああああああああああああああああああああああああ。

[メイン] ジェイ : 「……あ、水で解したらイカも食うか?」

[メイン] ジェイ : 「なぁ、お前イカくえんのか?」

[メイン] ジェイ : 気安く声をかける。

[メイン] 貫井 はゆ : 「い、いかかぁ…食べるのかなぁ~…」

[メイン] オクリイヌ : 「……………」

[メイン] オクリイヌ : 無反応。

[メイン] 貫井 はゆ : 「さっきは食べなかったしー…ほら、あんまり好きじゃないのかもーあははー…」

[メイン] ジェイ : 「じゃあ仕方ねぇかぁ」

[メイン] 山本 江作 : おぼつかなくなる、山本の足取り。

[メイン] 山本 江作 : "常人"には、耐えがたい。

[メイン] ジェイ : 「コンビニ見つけたらドッグフード買ってやるからよ、『勘弁』な」

[メイン] ジェイ : そういって、また歩く。

[メイン] 貫井 はゆ : ジェイさんと同じように、笑って”ソレ”に対応する。
内心は全くの真逆だけど。

[メイン] ジェイ : 「なんだぁ、舗装あれてんなぁ?」

[メイン] ジェイ : 「この辺あれっすかねぇ、道路工事あんまりされてないんすかねぇ?」

[メイン] 貫井 はゆ : 「わわっと…ほんとだ……」

[メイン] ジェイ : 「まぁ、行政も大変でしょうからねぇ、『勘弁』してやりやしょう」

[メイン] 貫井 はゆ : ちょっとふらつく足取り。
そして、ジェイさんと山本さんの方を見て。

[メイン] 山本 江作 : 「……………」
余裕のない表情、足を引きずるように、進んで行く。

[メイン] ジェイ : 「お前も気を付けろよぉ、まぁ犬なんだから平気だと思いやすけどねぇ」

[メイン] ジェイ : 「アッハハハハ」

[メイン] 貫井 はゆ : ……山本さん、全然安定してないなあ。

[メイン] 貫井 はゆ : 「…ジェイさん、あのね!」

[メイン] ジェイ : 「あん? なんですはゆさん?」

[メイン] 貫井 はゆ : 「……ちょっと足、ふらついてきちゃったから…手、握ってもらってもいい?」

[メイン] 貫井 はゆ : 安定している方に、身を寄せる。

[メイン] ジェイ : 「ああ、そりゃあもちろん」

[メイン] ジェイ : しっかりと手を握り返す、もう手汗はかいていない。柔らかく、しっかりと手を握る。

[メイン] 貫井 はゆ : 「……えへへ~、優しいなあ!ありがとっ!」

[メイン] 貫井 はゆ : その手を握る、汗もなく熱だけが伝わるその手にまた安心しながら

[メイン] ジェイ : 「いやぁ、考えてもみりゃあ女子高生の手を握れるなんてありがてぇことですよ」

[メイン] ジェイ : 「普通は『勘弁』してもらねぇですからねぇ」

[メイン] ジェイ : 「いやぁ、ありがてぇありがてぇ」

[メイン] 山本 江作 : なんだ、なんだこの光景。
わけがわからない。この2人は、この犬は、この世界は、どうなってるんだ。

[メイン] 貫井 はゆ : 「そ、それくらい”安心”できる人だもん!」
嬉しそうに手を握りしめながら

[メイン] ジェイ : 「はははは、ありがてぇ御言葉だ」

[メイン] ジェイ : 「まぁでも流石に眠くなって来やしたね……今何時だ?」

[メイン] ジェイ : もう精神的にはなんともないが、流石に肉体的にはしんどくなってきた。

[メイン] ジェイ : 公園みつけたらもう一回寝ちまおう。

[メイン] ジェイ : アイツも『勘弁』してくれるだろ。

[メイン] 貫井 はゆ : 「……あう、確かに遅いや…次休めるところあったらまた、休みたいなぁ~…」

[メイン] ジェイ : 「どっかで横になりたいっすねぇ」

[メイン] ジェイ : そういや路地裏なんだし、ホテルでもねぇかなぁ、この際ラブホでもいい。

[メイン] ジェイ : 男二人女子高生一人でいれてくれるかはわからないが、まぁ『勘弁』してくれるだろう。

[メイン] 貫井 はゆ : そうそう、横になるのもジェイさんが見てくれたら大丈夫だもんね~
山本さんだって、そしたらまた落ち着いてれる。

[メイン] ジェイ : はゆもきっと『勘弁』してくれるだろう、状況が状況だし。

[メイン] ジェイ : 「お前もちゃんとついてこいよ~」

[メイン] ジェイ : あ、ホテルって犬平気かな?

[メイン] ジェイ : まぁ、深夜だし、フロントもどうせ無人だろ。

[メイン] ジェイ : それならまぁ。

[メイン] ジェイ : 『勘弁』してもらえるだろうさ。

[メイン] ジェイ :  

[メイン] ジェイ :  

[メイン] ジェイ :  

[メイン] GM : ・第3章1(ウラ) 侵蝕:2
 ふらふらと今にも倒れそうな山本がコンクリの割れ目に足をとられ
 …転んでしまった。あなたが声をかけようとすると…
 今まで一定の距離を保っていた怪異が山本に肉薄し、
 山本を咥え、飲み込んだ。
 「あれはもうたすからない」誰からかあなた達は駆け出した。
⇒終章1へ

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] system : [ 貫井 はゆ ] 侵蝕 : 3 → 5

[メイン] system : [ ジェイ ] 侵蝕 : 6 → 8

[メイン] system : [ ジェイ ] 侵蝕 : 6 → 8

[メイン] GM :  

[メイン] 山本 江作 : 前方には、こんな状況下で和気藹々と、"楽しげ"に話しながらくっついて歩く2人。

[メイン] ジェイ : 「はゆさん、そんなくっつかれると恥ずかしいっすよぉ」

[メイン] 山本 江作 : 後方には、ずっと、"獲物"を狙い続けている獰猛な獣。

[メイン] ジェイ : 「『勘弁』してくだせぇ」

[メイン] ジェイ : 全然満更ではなさそう。

[メイン] ジェイ : 完全に同伴案件。

[メイン] 貫井 はゆ : 「えへへ~、だって寒いもん~」

[メイン] ジェイ : 「じゃあ、仕方ないっすよねぇ」

[メイン] 山本 江作 : そして、何より……経過した時間。
終わらない、辿り着けない。

[メイン] 山本 江作 : 日常が、そこには、無かった。

[メイン] 山本 江作 : 疲労困憊。

[メイン] 貫井 はゆ : 手だけでなく、腕まで抱き着くくらいに。
それくらい”安心”できる相手ということも示しており。

[メイン] ジェイ : 「いやぁ、役得だなぁ~」

[メイン] 山本 江作 : 歩き続け消耗した体力もあり、山本は──────。

[メイン] ジェイ : 「あれ、山本の大将、そこは……」

[メイン] 山本 江作 : 「──────あ」

[メイン] 山本 江作 : 躓く。

[メイン] ジェイ : 「――あ」

[メイン] 貫井 はゆ : 「でも変なことはしちゃだめだよ…え?」

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 次の瞬間。

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 山本の体が、引きちぎれた。

[メイン] GM : あたりに散らばる、血飛沫。

[メイン] オクリイヌ : 「グルルルルルルル!!!!!」

[メイン] オクリイヌ : 巨大化した口で、山本"だった"ものに食らいつき、ぶんぶんと首を振る。

[メイン] ジェイ : 「あ……」

[メイン] ジェイ : 「あー」

[メイン] 貫井 はゆ : 「っ、ひっ……やぁぁぁっ!!」

[メイン] 貫井 はゆ : その光景に、声を叫んで。

[メイン] ジェイ : 「おいおい、それくらいで『勘弁』してやれって」

[メイン] ジェイ : 「はゆさんが怖がってるじゃねぇか、なぁ?」

[メイン] オクリイヌ : そのまま、山本"だった"の肉体を、全て、かっ食らう。

[メイン] オクリイヌ : ジェイの言葉も無視し。

[メイン] ジェイ : ああ、ほんと腹減ってたんだな。

[メイン] ジェイ : じゃあ仕方ねぇか。

[メイン] 貫井 はゆ : それを塗りつぶすために、信頼できる人に縋り付くように。
ジェイさんに抱き着いて。

[メイン] ジェイ : 『勘弁』してやろう。

[メイン] オクリイヌ : そうして、全て飲みこみ終え。
再び、ジェイとはゆを、見つめる。

[メイン] ジェイ : こっちも女子高生といちゃつけて嬉しいし。

[メイン] ジェイ : 「まだ腹減ってんのか?」

[メイン] オクリイヌ : 「……………」

[メイン] 貫井 はゆ : え、あ……なんで。なんで……山本さんが…

[メイン] 貫井 はゆ : ……もっと、ジェイさんに頼ればよかったのに…
なんで…?

[メイン] オクリイヌ : ジェイの問いに、相変わらず"ソレ"は、何も反応しない。

[メイン] 貫井 はゆ : 「ま、まだ見てくるみたいだね……っ、ひ…ぃ…」

[メイン] ジェイ : 「おいおい、犬っころ、まさかと思うけどよぉ……」

[メイン] ジェイ : はゆを見る、ああ、こっち狙ってるな多分。

[メイン] ジェイ : まぁ男の肉じゃあな。

[メイン] ジェイ : 女の肉のほうがいいよな、俺だってそう思う。

[メイン] ジェイ : 牛肉とかだってやっぱ若い雌の肉の方が美味い。

[メイン] 貫井 はゆ : 「は、はゆはぁ……やだよぅ……?」

[メイン] ジェイ : 人だってきっと同じだろう。

[メイン] 貫井 はゆ : その視線を感じて、一層隠れるように。

[メイン] ジェイ : 「まぁでもなぁ」

[メイン] ジェイ : 「俺はともかく、はゆさんは『勘弁』してやってくれねぇか?」

[メイン] 貫井 はゆ : 山本さんが死んじゃったのは仕方ないもん、だって助けてくれそうにない人だから…

[メイン] ジェイ : いやまぁ俺だって嫌だけど、まぁでもなぁ。

[メイン] 貫井 はゆ : でも、はゆは…食べられたくないよ?あんなのになりたくない……し…

[メイン] ジェイ : はゆさんはなぁ、『勘弁』してやってほしいし。

[メイン] ジェイ : うーん。

[メイン] ジェイ : 「あれだな」

[メイン] ジェイ : 「もうこうなったら仕方ねぇな」

[メイン] 貫井 はゆ : 怪我一つだってしたくないから、でも…
ジェイさんがなんとかしてくれるよね。

[メイン] ジェイ : 先ほど抱えた時とは違い、全然もうどこ触るだのなんだの頓着しないではゆを抱き上げる。

[メイン] 貫井 はゆ : 「ほわわっ……!」

[メイン] ジェイ : あー、こんな軽いし柔こいんだ、さっきは必死だったから気付かなかったけど、こりゃまぁ「喰いたくなる」のもわかるな。

[メイン] 貫井 はゆ : そのまま抱きかかえられて、自分もまた気にせずに腕を回す。
絵面やアイドルの自覚とかも気にせずに。

[メイン] ジェイ : 俺だって『勘弁』して貰えるならむしゃぶりつくのも悪くないとか思う。

[メイン] ジェイ : あとで頼んでみるか。

[メイン] 貫井 はゆ : 「ありがとぅ~!…重くないかな?」

[メイン] ジェイ : 多分『勘弁』してくれるだろ。

[メイン] ジェイ : 「ああ、全然、むしろ色々触れてうれしいっつうかぁ」

[メイン] ジェイ : 弱ったな、どう『勘弁』してもらうか。はゆと犬に。

[メイン] 貫井 はゆ : こんな時なのに、”自分”の体重を気にしながら。

[メイン] 貫井 はゆ : 「えへへ……普段はおさわり厳禁だけどね」

[メイン] ジェイ : 「ははは、そりゃあ困った。今は『勘弁』してくだせぇ」

[メイン] ジェイ : じゃあこういう状況になったのもある意味アイツのお陰か。

[メイン] ジェイ : そうなると不義理をするのも悪いな、かといってなぁ……ああ、でもそうか。

[メイン] ジェイ : アイツ犬だしな。

[メイン] ジェイ : じゃあ、此処は一つ。

[メイン] ジェイ : 「よーし、じゃあお前の流儀で『勘弁』してやりやしょうか」

[メイン] 貫井 はゆ : 「大丈夫!だってはゆだってジェイさんがいて楽だもん……?」

[メイン] ジェイ : すっころんで隙を晒したやつから喰った。

[メイン] ジェイ : って事は、それが奴のルールだろう。

[メイン] ジェイ : 本来それに合わせてやる義理はないが、まぁ女子高生アイドルといちゃつかせてくれたんだ。

[メイン] ジェイ : 今回は『勘弁』して、そっちに合わせてやろう。

[メイン] ジェイ : 犬と人間じゃどっちが有利かなんてわかりきってるが、それくらいはサービスしなきゃな。

[メイン] ジェイ : 「よーし、そんじゃあ」

[メイン] ジェイ : 「追いかけっこだ」

[メイン] ジェイ : 走り出す、どこか楽しそうに。

[メイン] 貫井 はゆ : 「追いかけっこ!?って、おわわわ~~!!」

[メイン] オクリイヌ : はゆを抱いたまま走るジェイの後を、一定距離保ちながら追いかける"犬"。

[メイン] 貫井 はゆ : 持ち抱えられているのだ、そのまま運ばれて。

[メイン] ジェイ : ついてくるな、当然か。

[メイン] ジェイ : よしよし、それじゃあ、俺達が転ぶか、お前が追い付くか。

[メイン] 貫井 はゆ : 追いかけっこだなんて、そんな余裕があるなんてすごいよ!どこか楽しそうに見えるけど。
それでも”安心”できる人なのは変わりないし!

[メイン] ジェイ : はゆも『勘弁』してくれてるみたいだ、反論してこないし、こんなにひっついてる。

[メイン] ジェイ : きっと同意してくれているんだろう。

[メイン] ジェイ : いやぁ、全員お互いの生きざまを『勘弁』しあっている。

[メイン] ジェイ : なぁんだ。

[メイン] ジェイ : 良い夜じゃないか。

[メイン] ジェイ :  

[メイン] ジェイ :  

[メイン] ジェイ :  

[メイン] GM : ・終章1 侵蝕:-
 何分、何時間立っただろうか薄暗い道を進んでいるあなた達の前に光が現れる。
 直感的に理解する「あれは出口だろう」
 駆け出すあなた達の前に今までつけてきていた怪異が立ちはだかった。
⇒??へ

・終章3
 ◆エンディング
 光を見つめるあなた達を怪異が鼻で背を押してくる。
 〘…コロバズ〙そういう声が聞こえたと思うとあなた達も光に飲まれる。
 帰れる…と安心感に包まれた。
⇒終章4へ

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 追いかけっこ。

[メイン] GM : 追う者と、終われる物。

[メイン] GM : "生死"を賭けたもの。

[メイン] GM : それにも関わらず。

[メイン] GM : 今、この場で起こっている光景は、児戯のようであった。

[メイン] GM : 野犬がいた、だから追いかけっこ遊びする。

[メイン] GM : やんちゃな子どもの遊び。

[メイン] GM : そんな追いかけっこをしていると……。

[メイン] GM : 前方に、光が。

[メイン] ジェイ : 「お、光だ。駅かな?」

[メイン] ジェイ : ホテルだとうれしいなぁ。

[メイン] ジェイ : 勢いで入れそうだし今なら。

[メイン] 貫井 はゆ : 「あ……あれ、ほんとだ!」

[メイン] 貫井 はゆ : 「確かに駅かもね!あんなに明るいもん!」

[メイン] オクリイヌ : そんな二人に、一気に距離を縮める"犬"。

[メイン] ジェイ : 女子高生アイドルに『勘弁』して貰える機会なんてそうそうない。

[メイン] オクリイヌ : 駆け出す。ぐんぐん距離を縮めていく。

[メイン] ジェイ : と、そんな邪な考えを抱いていたら。

[メイン] ジェイ : 「あら?」

[メイン] 貫井 はゆ : この際何でもいい、だって怖いのとはおさらばしたいから。
暗いものじゃなかったらなんでもいいもん!

[メイン] 貫井 はゆ : 「……ふぇ?あれ、なんだか早くなってないかな!?」

[メイン] オクリイヌ : そのまま襲い掛かる──────────────────

[メイン] オクリイヌ : ───────と思いきや。

[メイン] オクリイヌ : ジェイの後ろ脚を、鼻で突っつく、軽く。

[メイン] オクリイヌ : 『……コロバズニ』

[メイン] オクリイヌ : そうして、"犬"は歩みを止め、光へと走る2人を見届ける。

[メイン] 貫井 はゆ : 「……あれ」

[メイン] 貫井 はゆ : 「許して、くれた…?」

[メイン] ジェイ : 「あらぁ?」

[メイン] ジェイ : その仕草に、思わず笑って。

[メイン] ジェイ : 「『勘弁』してくれるのかい」

[メイン] ジェイ : 「ありがとよ」

[メイン] ジェイ : そう、鷹揚に手を振って、歩き出す。

[メイン] 貫井 はゆ : ほっ…よかったぁ。
はゆが巻き込まれずに済みそう…

[メイン] 貫井 はゆ : 「やっぱりジェイさんの言う通り普通の犬なのかもね!」

[メイン] 貫井 はゆ : 同じようにして見送る。

[メイン] ジェイ : そこで、他人事のように気が付いた。普段、普通に友人として、しかも年下の妹分としてしか見ていないはずのはゆに、なんで自分はこんなに邪な考えを抱いたのか。

[メイン] 貫井 はゆ : 自分に降りかかる危機はないから、楽に楽に。

[メイン] ジェイ : そっかこれ。

[メイン] ジェイ : 普通にあれか。

[メイン] ジェイ : 『命の危機』だったからか。

[メイン] ジェイ : はー、なるほど。

[メイン] ジェイ : わかりやすいな、人体。

[メイン] ジェイ : まぁ、『勘弁』してやるけどよ。本能だし。

[メイン] 貫井 はゆ : それでも、まだ脱出できたわけじゃない。
日常に帰れたままじゃない。

[メイン] 貫井 はゆ : だから、抱き着いたまま。

[メイン] 貫井 はゆ : 「じゃあ後は…あそこまで歩くだけだね、ジェイさん……お願いしてもいいかなぁ…?」

[メイン] ジェイ : 「そりゃ勿論」

[メイン] 貫井 はゆ : 上目遣いに、そう見ながら。

[メイン] ジェイ : そういって、そのまま光に向かって歩き出す。

[メイン] 貫井 はゆ : 「やったぁ~!」

[メイン] ジェイ : にっこりと、はゆに笑って。

[メイン] ジェイ : 「じゃあなぁ、犬っころ」

[メイン] ジェイ : 「山本の大将によろしくなぁ」

[メイン] ジェイ : ……いや、死んだんだっけ?

[メイン] ジェイ : 違うな、腹の中にいるだけだし。

[メイン] 貫井 はゆ : 「……そ、そうだねー……またね!」

[メイン] ジェイ : ああ、そっか、山本の大将はあそこにいるだけだ。

[メイン] ジェイ : じゃあ、また会えるな。

[メイン] ジェイ : あの犬っころとまた会ったら『同じこと』だ。

[メイン] 貫井 はゆ : その言葉に顔が引きつる。でもはゆは…食べられたわけじゃないから、いっか…。

[メイン] ジェイ : それで山本の大将も『勘弁』してくれるだろう。

[メイン] 貫井 はゆ : 同じように、手を振りながら。

[メイン] ジェイ : 暗い暗い、暗闇の路地から背を向けて。

[メイン] ジェイ : はゆを抱き上げたまま、光に向かって歩いていく。

[メイン] ジェイ : いや……まてよ? 今職質されたらまずいんじゃないか?

[メイン] ジェイ :  

[メイン] ジェイ :  

[メイン] ジェイ :  

[メイン] ジェイ : まぁ、『勘弁』してくれるだろ。

[メイン] ジェイ :  

[メイン] ジェイ :  

[メイン] ジェイ :  

[メイン] GM : というわけで、戦闘は無事回避

[メイン] GM : 破滅判定のお時間です、常人に戻りましょう

[メイン] ジェイ : はい!

[メイン] 貫井 はゆ : わかったっ

[メイン] GM : ジェイは10を確保しちゃってるから侵蝕+4

[メイン] system : [ 貫井 はゆ ] ツナガリ : 1 → 2

[メイン] system : [ ジェイ ] 侵蝕 : 8 → 12

[メイン] 貫井 はゆ : あ、幕間でお薬渡してたって事でもいいかな~?

[メイン] ジェイ : 2b10>=(12-10-1) 破滅判定 (2B10>=1) > 4,2 > 成功数2

[メイン] 貫井 はゆ : 関係なかった🌈

[メイン] GM : イイヨッ!

[メイン] GM : 🌈

[メイン] 貫井 はゆ : 2b10>=(5-10-2) 破滅判定 (2B10>=-7) > 8,2 > 成功数2

[メイン] 貫井 はゆ : せーーーーふ

[メイン] GM : 帰還成功。

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ・終章4 侵蝕:-
◆エンディング
 気が付くとあなた達は自分の家の玄関の前に立っていた。
 あのバケモノはなんだったのだろうか…
 夜闇を振り返っても何もいない。だが、疲労感があの体験を現実だと
 教えてくる。
 世にも奇妙な帰り道、あなた達は無事に日常に帰ることができた。

 行方不明となった山本を除いて…

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] 貫井 はゆ : 「……はっ!」

[メイン] 貫井 はゆ : 光に包まれて、意識がもうろうとした後。

[メイン] ジェイ : 「はゆさんちってここでしたっけ?」

[メイン] ジェイ : 初めてきたな……って。

[メイン] 貫井 はゆ : 辺りをきょろきょろと見回して。
いつの間にか自宅前。

[メイン] ジェイ : 「……!? す、すいません、そろそろ降りやすか……!?」

[メイン] ジェイ : 流石に人目につく可能性が高い、それはまずい気がする。

[メイン] 貫井 はゆ : 「あれっ、もうお家………? あっ、はわわわわ!!」

[メイン] ジェイ : 「き、気が利かねぇで申し訳ねぇ!!」

[メイン] ジェイ : 急いで降ろす。

[メイン] 貫井 はゆ : 「お、下ろしてほしいかなぁっ!……うう、ありがとう……」

[メイン] ジェイ : 「で、ですよね、は、はは、いやすいません」

[メイン] 貫井 はゆ : 顔を赤くしながら、そのまま下ろしてもらい。

[メイン] ジェイ : 「……」

[メイン] ジェイ : ここまでどうやって来たか全然覚えてない。

[メイン] ジェイ : ……ここ、確か駅離れてたよな?

[メイン] ジェイ : え? 電車のったの俺達?

[メイン] ジェイ : ……はゆを抱き上げたまま?

[メイン] ジェイ : やばくないか?

[メイン] 貫井 はゆ : うう、全然記憶にない……
帰った時も抱き仕上げてもらってたんだっけ……

[メイン] 貫井 はゆ : それって、誰かに見られてたらすっごくやばいよね!?

[メイン] ジェイ : いやでもタクシーか? 電車流石に終電だろうし……でもタクシーも抱き上げたまま?

[メイン] ジェイ : スキャンダルじゃないのそれ?

[メイン] ジェイ : 「……」

[メイン] 貫井 はゆ : 「あ、あははぁ~………」

[メイン] ジェイ : 「は、ははは……」

[メイン] 貫井 はゆ : 誰にも見られてませんよーにっ!

[メイン] ジェイ : 「ごめんなさい……」

[メイン] ジェイ : 「ゆ、指つめやしょうか?」

[メイン] 貫井 はゆ : 「で、でもっ!ありがとぅ!そ、そのぅ…運んでくれて!」

[メイン] 貫井 はゆ : 「ゆ、ゆびぃ!?そんなことしなくっていいよう!」

[メイン] 貫井 はゆ : あわあわと手を振りながら

[メイン] ジェイ : 「で、ですよね、そんなバラバラになった山本の大将じゃあるまい……し……」

[メイン] ジェイ : 「……」

[メイン] 貫井 はゆ : 「………あ……」

[メイン] ジェイ : スマホを取り出す、だめだ、壊れてた。

[メイン] ジェイ : 「はゆさん、スマホは!?」

[メイン] 貫井 はゆ : 「……う、うう……」
そうだった、そう……友だちの、山本さんが…

[メイン] 貫井 はゆ : 「あ、あるけど…ぐすん……」

[メイン] ジェイ : 「は、はやく、山本の大将に連絡を!!」

[メイン] 貫井 はゆ : 涙ぐみながら、言われたとおりに携帯を操作して。

[メイン] 貫井 はゆ : 電話をかける。

[メイン] 貫井 はゆ : ………。

[メイン] 貫井 はゆ : 「………うう、ひっく……」

[メイン] ジェイ : きっと出てくれるはずだ。

[メイン] ジェイ : 今思えばあんなの、悪酔いしてみた妙な幻覚かなんかに違いない。

[メイン] 貫井 はゆ : 見えた、あれは確かに……はゆがみた、光景……

[メイン] ジェイ : きっとそうだ、俺が悪酔いして、はゆと無理にいちゃつきはじめたから……呆れて帰ったんだ!

[メイン] ジェイ : そうに違いない!!

[メイン] 貫井 はゆ : ……目の前が赤色が飛び散ったもの…
なんで、あの時はゆはそんなに悲しまなかったんだろう…

[メイン] ジェイ : はゆもはゆで疲れてたから、抱き上げられて歩かずに済むならって多分勘弁してくれただけだろう!!

[メイン] ジェイ : 元々、成人男性二人と気安く飯にきちゃうような子なんだし!!

[メイン] ジェイ : 「は、はゆさん! 山本の大将は!?」

[メイン] 貫井 はゆ : 「………うう……ううん…」

[メイン] 貫井 はゆ : スマホを下げて、首をぶんぶんと振る。

[メイン] ジェイ : 「……」

[メイン] ジェイ : 帰っただけだろう。

[メイン] ジェイ : きっとそうに違いない。

[メイン] 貫井 はゆ : 「……さっきの、山本さんのって、あれ……」

[メイン] 貫井 はゆ : 「ほ、ほんとうに……」

[メイン] ジェイ : 「え? さっきのって……」

[メイン] ジェイ : 「な、えーと……」

[メイン] ジェイ : 「……」

[メイン] ジェイ : 「な、なんのことすかねぇ?」

[メイン] ジェイ : あれは俺が見ただけの幻覚だ。

[メイン] ジェイ : はゆが見てるわけがない。

[メイン] 貫井 はゆ : 「…………」

[メイン] ジェイ : 変に説明したって怖がられるだけだ。

[メイン] 貫井 はゆ : 「あ………うん」

[メイン] 貫井 はゆ : そうだよね。

[メイン] ジェイ : ……同じものを見てるわけがない。

[メイン] ジェイ : あんな、そう、犬に……怪物に食い殺されている山本なんて。

[メイン] ジェイ : 『見てるわけがない』だろう。

[メイン] 貫井 はゆ : 涙が出るのが止まる。
……だってこんなに、知らないような顔してるんだもん……

[メイン] 貫井 はゆ : ……はゆの、勘違いだよね、あはは……

[メイン] ジェイ : 「や、山本の大将……えーと、まぁ、電話でないなら……」

[メイン] ジェイ : 「……大丈夫っすよね?」

[メイン] 貫井 はゆ : 「……きっと今日は疲れちゃったんだよ!うん!」

[メイン] ジェイ : ほら、やっぱりそうだ。

[メイン] ジェイ : ははは、同じ物を見てたなら、こんな事を言うわけがない。

[メイン] ジェイ : もっと取り乱すだろう。

[メイン] ジェイ : だから、大丈夫、きっと大丈夫だ。

[メイン] 貫井 はゆ : そうだもん、ジェイさんがそうなら、もっと気にするもんね…

[メイン] 貫井 はゆ : だから、多分…どうにかなってる、はず……

[メイン] ジェイ : 「……」

[メイン] 貫井 はゆ : 「い、いやー今日は楽しかったね!また…一緒に3人でご飯食べよっか!」

[メイン] ジェイ : 「そ、そうっすねぇ!」

[メイン] ジェイ : 「じゃあ、今夜は夜も遅いっすから、俺はこれで!!」

[メイン] 貫井 はゆ : 「またね、ばいばいっ!」

[メイン] 貫井 はゆ : 笑いながら、見送る。

[メイン] ジェイ : 思えば、結構あれこれ気安く体にベタベタ触れてしまった気がする、気持ち悪がられたかもしれない。

[メイン] ジェイ : いくら酔っていたとはいえ……今思えばやりすぎだ、どうかしてた。

[メイン] ジェイ : しばらく酒は断とう。

[メイン] ジェイ : 「それじゃあ、おやすみなさい、はゆさん」

[メイン] ジェイ : 自分でも脂汗をかいているのが分かるぎこちない笑顔でそういって、そそくさと退散する。

[メイン] 貫井 はゆ : 「うんっ、おやすみなさい!また会おうね……!えへへ………」

[メイン] ジェイ : ここにいるだけだって、アイドル業をやっているはゆには大迷惑のはずだ、気が利かなかった。

[メイン] ジェイ : 「も、もちろんでさぁ、ははははは」

[メイン] 貫井 はゆ : 笑顔でそのまま手を振る。
そうしておかないと何かまた思い出しそうで嫌だから。

[メイン] 貫井 はゆ : きっとはゆが見たのは夢とかなんとかで…うん!
だから……きっと、また明日になったらどうにかなってるよ。

[メイン] 貫井 はゆ : 誰かがどうにかしてくれる、そうやって回ってるんだから……
きっと、会えるよ……うん……

[メイン] 貫井 はゆ : ………多分。

[メイン] 貫井 はゆ :